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【介護福祉士に聞く】高齢者が転倒時の応急処置と予防策、救急車をすぐに呼ぶべき症状とは

 
高齢者が転倒したら
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは近江一文字です。

転ばぬ先の杖

という言葉はありますが、高齢者の転倒事故は非常に多く
一度起こってしまうと、骨折や寝たきりになることもあり
足腰が弱ってきた高齢者に特に気を付けていただきたいのが転倒事故です。

 

そこで今回は、医療機関で処置をするお医者さんではなく
転倒事故を日常目の当たりにする機会が多い介護福祉士さんに
高齢者の転倒や万が一の応急処置についてお尋ねしました。

 

目次

「高齢者の転倒の要因とは」

転倒事故

若者に比べて高齢者の転倒リスクが高いことは、
身体的なものが原因となる内的要因と生活環境からなる
外的要因があると言えるでしょう。

 

外的要因は、例えば道路であれば傾斜や砂利道、マンホールなどの
足元が悪い場所は危険ですし、
室内でのほんの少しの段差や滑りやすい
フローリングは気をつけた方が良いでしょう。

 

手すりが設置されていない階段や浴室なども要注意なので、
本人の身体状況に合わせた生活環境をつくったり
福祉用具を活用するようにしましょう。

 

内的要因とは、病気などの疾患による身体機能の低下や
加齢による筋力低下などが挙げられます。

 

薬の副作用による足元のふらつきや眠気なども転倒の原因となり、
その副作用を服用している本人が把握していない場合が多いので
周囲の介護者が注意して確認する必要があります。

 

また、本人は「まだまだじぶんは動ける」つもりでいても
身体状況が伴っていない場合や、
「もう自分はどうなってもいいや」と
意欲減退している場合も要注意です。

 

「転倒した時にまず確認すること」

高齢者の転倒は、後々のダメージが深刻になる場合が多いです。

転倒したことで骨折し、安静にしていないといけない状況で
そのまま身体機能が低下して寝たきりに
なってしまうケースも少なくありません。

 

転倒した際にまず確認することとしては、
速やかに骨折や脳の損傷がないかどうかです。

 

打ちどころによっては動かすことで
状態が悪化する場合もあるので、
出来るだけ転倒した時も姿勢のまま意識を有無や痛みや不快感、
吐き気などがあるかどうかを伺いましょう。

 

骨折による腫れや外傷があるかも確認して、
これらの症状が出るようならすぐに救急車を呼びましょう。

 

施設であればナースに報告をして、
救急車を呼ぶかどうかの判断を仰ぎます。

転倒してすぐには症状がなくても、
頭を強く打ってしまった場合などは
数週間後から症状が出る場合もあるので
出来るだけ早く検査の出来る病院を受診した方が良さそうです。

 

近年、問題になっている孤独死も
転んだ状態のまま動けなくなって
衰弱してしまうという場合もあり得ます。

独居の場合は室内の数カ所に電話の子機を設置するとか、
常に携帯を持ち歩くようにするなどの連絡手段の確保も必要です。

 

「いざという時に役立つ転倒時の応急処置」

もしも転倒時に出血を伴う場合、
出血箇所を直接圧迫止血法で止血するのが基本です。

傷口を清潔なガーゼやハンカチなどで強く押さえて
圧迫することで止血出来るのですが、
感染防止の為に血液に直接触れないように気を付けましょう。

 

骨折は気付かずに放置しておくと悪化させて
治癒を遅らせてしまいますし、
捻挫だと思っていたら骨折だったというケースがあります。

 

傷みが激しく冷や汗が出ると周りが出血して
腫れているようなら骨折で間違いないので、
応急処置をする必要があります。

 

部位の確認をし、その痛がっている部分を板やダンボールなど
副木になるようなものを当てて固定し、
タオルなどの三角巾の代わりになるようなもので固定しましょう。

 

指であれば、割り箸で固定してテーピングをしても良いです。

 

明らかに絆創膏程度の処置で良い場合には
介護の現場ではモイストヒーリング療法(湿潤療法)の
絆創膏を使用しますのでご参考にしてみてください。

介護の現場で使うモイストヒーリング療法(湿潤療法)の絆創膏とはケアリーブかキズパワーパッドか

 

のどに詰まったとき

ちなみに、転倒時だけではありませんが、
高齢者にあり得る口や喉に
なにか詰まってしまった時の対処法も覚えておくといいでしょう。

 

食事中などに

  • 声が出せない
  • 咳き込んでいる
  • 顔色が急に青くなった

という場合は異物による気道閉鎖を疑います。

 

ハイムリック法と呼ばれる腹部突き上げ法は
傷病者の後ろから抱えるように
腕を回して片手で握りこぶしを作ります。

親指側を傷病者のみぞおち下方に当てて、
もう片方の手を添えて素早く手前上方に向かって
圧迫するように突き上げます。

 

すぐに実践出来るのは背部叩打法で、
背中を手の付け根で肩甲骨の間を
下から上に突き上げるように何度も叩く方法です。

応急処置を行なっている場合に意識がないなど
反応がなくなってしまった場合は、
ただちに心肺蘇生法を開始しましょう。

 

「転倒する前の予防策も必要」

転倒リスクが高まってしまう高齢者にとって、
事前に予防していくことはとても大切なことです。

自宅であれば介護用品を活用したり
介護リフォームを行なってみてはどうでしょうか。

介護保険を利用すれば介護リフォームは
補助金の対象にもなるので、各自治体の窓口に相談すると良いです。

 

誰でも住み慣れた環境で生活することが
落ち着くというのは当たり前で、
歳を重ねてから身体状況に合わせた場所に引っ越すとか
施設に入居するのを躊躇うことも少なくないでしょう。

 

転倒予防にも杖を使おう

転ばぬ先の杖また、高齢者は身体を動かす機会が少なくなってしまいがちでもあり、
それでは徐々に筋力が衰えていって転倒リスクを高めてしまうだけです。

転倒予防の意味を込めて杖を持ってのウォーキングや
散歩を日々の習慣にしてみたり、
体操を取り入れてみるのもオススメです。

杖を突くことで安心感が出て歩行が楽になれば
気軽に外出することが増え筋力の低下を防ぐことが可能です。

靴下は滑り止めのついているものを選ぶようにしたり、
靴はマジックテープやファスナーで
履きやすいものにしてつま先が反り上がっている
構造の靴だと歩き出しもスムーズになるでしょう。

 

「転倒は誰にでも起こり得ること」

誰でもいつ何が起こるかわからないですし、
高齢者と生活をする介護者はそんな心配を抱えているでしょう。

予防策・応急処置の方法は覚えておくと、
現代の超高齢社会に必ず役に立つことと思います。

 

 

 

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