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現役福祉介護士が語るユニットケアのメリットとデメリット~こんな人は向いていない

 
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現役福祉介護士が語るユニットケアのメリットとデメリット

 

目次

ユニットケアの施設を介護士がオススメする理由

ユニットケアとは、10名程の少人数グループごとに
介護をしていくという「ユニット単位での介護」手法のことです。

介護職員はユニットごとに配置されるので、
目が行き届きやすい環境となります。

せっかく施設に入所しているのに、
目が行き届かないでは正直意味がないと言えるでしょう。

施設にはいろんな身体状況の方が入居していて、
認知症で驚くような行動をする方もいれば
下肢筋力の低下によって歩けないのに歩きたいと立ち上がる方もいます。

そんな危険リスクから入居者を守る為にも、
ユニットケアの方が安心ではないかと思います。

また介護度が軽度であったり自立している方でも
バランスを崩しやすいので
重いものを持つ場合や高いところのものを取る場合だとか、
高齢者には気を付けてほしいところ、そんな
ちょっとした「かゆいところに手が届く」ような環境となります。

何より、傍に誰かが居てくれる安心感があることでしょう。
もちろん居室は全室個室となっているので、
自由にお部屋で過ごすことだって可能です。

 

従来型施設の現状

特別養護老人ホームにみられる「従来型施設」とは、
多床室で構成されている施設です。

簡単に説明すると病院のような4人部屋ような環境であり、
独立した食堂やリビングがあるのが主流となっています。

近年、入居者のプライバシー保護の問題について
騒がれるようになったことでも

「ユニット型」

が誕生したきっかけでもあります。

人としての尊厳も守りつつ、
寄り添った介護が出来るユニットケアは
厚生労働省が積極的に推進しているケア方法ではあります。

しかし、実際にはまだまだ従来型施設の方が多いのが現状です。

 

私が経験した従来型とユニット型の感想

現在はユニット型施設で働いていましたが、
以前は従来型施設も経験したことがあります。

私が働いていた従来型施設は30床の平屋で、
とにかく動く範囲が広すぎてナースコールが鳴ったら
走っていかなくてはいけないほどでした。

日中の勤務では、特定の入居者と
一度も喋ることがなかったなんてこともよくありました。

居室にナースコールがあっても鳴らせない場合だってあるかと思います。

 

そうして、転倒・転落していたのに
何十分も気付かなかったということも度々起こっていました。

そうなると全ての入居者の状況を把握するのも難しく、
寄り添ったケアが出来ていないなと反省することもありました。

現在勤めているユニット型では、
物音が聞こえればすぐにわかる状況ですし
少人数の入居者とより人間関係を築いていきやすいと実感しています。

そうなると、その方のこれまでの
生い立ちや性格などを知っていくことで感情も入ります。

そんな心から寄り添った介護が出来るのは、
ユニットケアだからこそだと思います。

また、杖歩行やシルバーカーを利用している入居者にとって
従来型では移動範囲は広すぎて疲れてしまうといった声が多く聞かれていました。


食堂から遠い居室の場合なんて、
それが苦になって歩くのが億劫で車椅子がいいと言い出した入居者もいます。
若い人がスーパーの駐車場などで極力歩かなくて済む
入口付近に車を止めたいのと同じことで、高齢者ならなおさらでしょう。

ユニット型であれば、杖やシルバーカーで動いても疲れない距離に
椅子もソファーも居室もあります。
それが「自分で出来る」という入居者自身の自信にもなるでしょう。

 

ユニットケアで注意すべき点

メリットの多いように思えるユニットケアですが、
いくつかデメリットもあるので覚えておきましょう。

まず個室である為に、それだけ家賃となる
月額費用が高く設定されている施設が多いです。

人間関係が構築しやすいのがメリットですが、
なにかトラブルがあった場合には
気まずい状況となってしまうのは難しいところです。

また、施設に入居されていても
「あまり干渉してほしくない」と思われる入居者の方もいます。

そんな方にとっては、ユニットケアは
しょうしょう距離感が近すぎると感じるかもしれません。
また、人付き合いがストレスになってしまうような方なども、
ユニットケア施設には向いていないでしょう。

 

あなたの経験談もお待ちしています

一番下のコメント欄からお気軽に書き込んでくださいね。

 

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