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血圧が高い低い!高齢者が特に気を付けるべきポイントを現役介護士が教える

 
高齢者の血圧の話
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目次

「高齢者の血圧に関する基礎知識」

血圧(けつあつ)とは、心臓から送り出された血液が血管の内壁を押す圧力(あつりょく)のことです。

一般的に「上」と呼ばれているのが最高血圧で、心臓の筋肉を収縮させた時の圧力のことです。

「下」というのが心臓の筋肉が最も広がった時の圧力なのです。

高血圧症に関する日本医師会pdf

 

正常値は上135/下85未満程度で、介護現場や医療機関では
血圧のことを「BP(バイタル)」、脈拍を「P(プルス)」と記載します。

 

日本人は比較的高血圧の人が多いと言われています。

高血圧は自覚症状がなく、気付かないうちに生命に関わる疾病にかかっている危険性もあるので、
日頃から血圧測定を習慣づけておいて自分の血圧の値を知っておくことをオススメします。

 

特に高齢者は最高血圧が高くなりやすく、
血圧変動のリズムが乱れやすいので特に注意が必要になります。

更には血圧が高いのに脳を流れる血液の量が減少しやすいのも高齢者の特徴で、
薬で血圧を急に低下させることでめまい・立ちくらみ・だるさなどの症状が出る場合があります。

高齢者自身はそんな体調の変化に気付きにくいので、
周囲の方々が気付いてあげることが大切です。

 

「入浴する際にはまず環境整備を」

高齢者は温度差に注意することが重要で、
例えば冬の寒い時期で暖かいリビングから暖房のついていない
寒い廊下やトイレに行くと血管が収縮して血圧が上昇します。

入浴の際にも脱衣所が寒いのに、突然お風呂に入って熱い湯船につかるなどという行為は
血圧を上昇させて、身体が温かくなると今度は血圧が低下していきます。

 

私は訪問介護で入浴介助に伺った経験がありますが、
昔ながらのお宅だとリビング以外はとても寒いというのが多いです。

なので、入浴前には浴室・脱衣所なども暖かくして温度差を少なくしておきましょう。

 

特に独居の方は「もったいない」「これくらい大丈夫」と過信してしまいがちなので、
周囲の方の声かけ・配慮が必要です。

 

寒い時期に多い入浴時の血圧の変動は、
めまい・口渇(こうかつ、のどが激しく乾くこと)・意識朦朧となって高齢者自身の身体に大きな負担になります。

 

特に高血圧・心臓疾患のある高齢者は発作を引き起こす危険性もあるので、
半身浴にしたりぬるめの湯に浸かってもらうようにしましょう。

 

高齢者は熱い湯船につかるのを好まれる方が多いのですが、
介護士である私は入浴介助の際にヒヤリとした思いをしたことがあります。

熱い湯船に浸かるのがお好きな入居者の方がいて、
結構頑固な方で声かけをしても聞き入れてもらえずについ長湯になってしまい、
入浴後に気分不快を訴えられたことがありました。

入居者の気持ちを受け入れることも大切ですが、
時にはしっかり言わなくてはいけないんだと反省させられました。

 

入浴時の血圧変動を避けるためには脱衣所の温度が24〜26℃程度、
お湯の温度は41℃以下で湯船に浸かる時間は10分以内が良いでしょう。

入浴後は疲れてしまわれる方が多いので、脱衣所にイスを置いておいて
すぐに休めるように配慮するとか室内での移動でも室内用に杖があるとより安心かと思います。

 

「脱水も血圧に関係する?」

高齢者は喉の渇きを感じにくい・水分を摂りたがらない方が多いです。

喉の乾きを感じていなくても、1〜2時間おきには水分を摂る習慣をつけましょう。

水分を摂りたがらないというのはトイレが近くなるから面倒だとか、
私達介護士の手間になるから申し訳ないという真意からです。

また、日常的に血圧を下げる薬・降圧薬の服用している方は利尿作用を含んでいるものがあるので、
尿の排出を促す際に塩分も体外に出してしまうと脱水の原因にもなるのです。

 

脱水症になると血液の量が減少して血圧が低下します。

そうなると必要な栄養素が身体に行き渡らなくなって不要な老廃物を排出する力も低下してしまいます。

脱水症状を起こさない為に、汗をかきやすい入浴の後や就寝前には水分を摂ってもらうと良いでしょう。

 

「急激な動きは禁物!」

血圧を測定するのはいつでも良いというわけではありません。

毎日決まった時間に測定するのが理想ですが、
例えばトイレに行った後などは血圧が高く表示されがちです。

理想としては起床時、就寝前などが良いかと思います。

 

また、高齢者は急な動きに対して一過性低血圧・起立性低血圧を起こしやすいです。

ベッドに横になっている状態から急に起き上がると起き上がった時に血圧が低下して、
脳の血流が減少してめまいや目の前が真っ暗になることがあります。

これが起立性低血圧で、正常な人ではすぐに元に戻ります。

高齢者の場合は血圧が下がったまま戻りにくくなることが多いのです。

 

私も入居者の方が起立性低血圧になったところに遭遇した経験があります。

横になっている時間が長い入居者の方がいて、
トイレに行きたいと言われたので身体を起こしてトイレに座ってもらいました。

そしたらさっきまで会話していたのに、
トイレに座ってもらってから反応が鈍く目の焦点(しょうてん)が合っていなかったのです。

看護師に連絡してきてもらったところ、起立性低血圧だったとのことでした。

身体を起こす時はベッドを少しずつ起こしていきながら、
ゆっくり起こした方が良いとのアドバイスをもらいました。

自宅でも朝起きる時などは長時間寝ていた状態から身体を起こすことになるので、
目が覚めてから横になった状態で手足を動かす運動をするとか
意識してゆっくり身体を起こすようにすると良いかと思います。

 

食後に血圧が低下するというケースもあり、

これは食事を摂取すると血液が内臓の血管に集まって
手足などの末梢血管抵抗が下がって、心臓や脳の血流が低下するのです。

これもまた、正常な人では血圧が低下することはないのですが、
年齢が高いほど食前の血圧が高いほど食後の血圧低下の程度が強いとされています。

健康を過信せず、食後は動くことに注意を払った方が良いかもしれません。

 

よく施設では「長時間座っていたから、膝が痛い・腰が痛い」という声が多く聞かれます。

血圧が変動する関係もありますが、足元が不安定になるので
このような状況が見られる場合には杖やシルバーカーがあると安心です。

それともうひとつ、排泄の際も血圧の変動に気を付けた方が良いことをご存知ですか?

排便があると無意識に誰もがいきんだりすると思うのですが、
そこからお通じがあってスッキリしてそのまま血圧が低下し、失神してしまうということもあるのです。

排便失神は中高年齢の女性に多く発症するので、覚えておきましょう。

 

「高齢者の血圧まとめ」

高齢者の高血圧は「高齢なので仕方ない」で放置してしまうのは危険です。

日常生活から注意をして、生活習慣や薬などでもうまく血圧をコントロールしていきましょう。

毎日の血圧測定を習慣づけ、血圧手帳を作成しておくことをオススメします。

また血圧コントロール、高血圧の方にはお散歩が有効です。

安心安全の杖をもって楽しくお散歩する習慣を取り入れてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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